講演会記録

December 03, 2011

ノースウッズの森 スライドトーク

2011年12月3日(土)

行って来ました

ねりま地域文庫読書サークル連絡会(こひつじ文庫)主催
大竹英洋さんのスライドトーク

ノースウッズの森で (たくさんのふしぎ傑作集) 
ノースウッズの森で (たくさんのふしぎ傑作集)

 寒くなると日本に帰ってくるという大竹さんは、10日ほど前に帰国されたばかりとか。今回は、12月に3回開催されるスライドトークの1回目です。こひつじ文庫さんの主催で、お話は子どもに向けてのものです。ノースウッズ(北アメリカ大陸の北部に広がる湖水地方)の四季について、スライドを見ながら話してくださいました。


【以下の写真は、全てナショナルジオグラフィック日本版HPより引用】
【「 」内は、スライドトークで大竹さんがお話ししてくださったこと】

 ノースウッズ 鹿の子
「春に森を歩いていて、偶然出会った鹿の子。 春は命の誕生の時。寝ているのかと思ったが、後から調べてみると、小鹿は外敵から身を守るために死んだふりをしていることがわかった。」



ノースウッズ 湖
「凪いでいる湖面は鏡みたい。風景が映りこんでいる。カヌーで進んでいくと、まるで空を飛んでいる気分だ。」




ノースウッズ りす
「赤リス。松ぼっくりが大好物。中の実だけを食べる。」




ノースウッズ 秋
「秋になると森は色とりどりになる。きれいに色が置かれていく。赤い実をつけているのはゴゼンタチバナ」



 愛らしい動物の写真も数多くありますが、大竹さんは動物写真家ではありません。お話をうかがっていて、ご自身の表現方法として「写真」(カメラを持つこと)を選ばれただけ、そして、たまたま表現方法の一つとして絵本があった、という印象を受けました。だからこそ、非常に豊かな広がりも感じるのかもしれません。(家に帰って絵本を見なおしてみて、写真を撮る視点がいいのかなぁと思ったりしています。)ずっとずっと注目していきたいと改めて思いました。
 参加者から、なぜノースウッズにこだわっているのか?という質問もありましたが、大竹さんとしては、話すと長くなる、しかも端折りたくない話なので、知りたい方はナショナルジオグラフィックのHPを御覧ください、ということでした。写真も掲載されていますのでオススメですよ!

ナショナルジオグラフィックの「Webナショジオ」の連載記事に注目! http://nng.nikkeibp.co.jp/nng/article/20110518/270386/

 
大竹英洋さんのHP http://www.hidehiro-otake.net/index.html
大竹英裕さんのNews Blog http://hopnews.exblog.jp/ 

スライドトークに行くチャンスはまだあります!12月22日(木)立教大学にて。詳細は、大竹さんのNew Blogでご確認ください。


 スライドトークの後は質問コーナーがあり、お子さんたちが次々に質問していましたよ。スライドの最中にも笑い声があがったり、驚いたり感心したり、とても反応がよく、熱心な姿で聞いていたお子さんたちの様子が微笑ましいひと時でした。きっと豊かなものを受け止めていたのでしょうね。大人の私も豊かなものをいただいて帰りました。




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October 28, 2011

宮沢賢治 『語り』

2011年10月28日(金)

宮澤賢治作品の語りを聴きました。
語り手は柴川康子さんです。


 賢治の詩を、口ずさむうちに柴川さんの内から出てきたという曲にのせて。

『雨ニモマケズ』

 曼荼羅絵図も言葉にして。

『永訣の朝』


手紙の朗読

 かつての教え子に出した賢治最後の手紙を朗読。


注文の多い料理店 『序文』

『よだかの星』 



 柴川康子さんのご出身は盛岡。柴川さんの言葉の響きは、賢治作品をより深く味わいのあるものにしてくれました。
 プログラムは歌に始まり、賢治の祈りとして詩を2編語り、手紙を朗読、そして童話へ。柔らかなメロディーに導かれるままに、賢治の世界へいざなわれて行きました。『雨ニモマケズ』の曼荼羅も語りの一部に取り入れられていましたが、これによって「祈り」という意味合いを強く感じました。次いで語られた『永訣の朝』では、嗚咽をこらえるのに必死になるほど入り込んでしまい・・・一回目の「あめゆじゆとてちてけんじや」で、胸がしめつけられ、もうたまりませんでした・・・こんな経験は初めて!その後は、もう只々賢治ワールドに浸っておりました。
 こんな私の今日の感想は、
作品を語るには、その作品と周辺をしっかりと研究するべきと思いました。(柴川康子さんは、単に郷土が賢治と同じということを超えて、じっくりと作品と周辺を研究なさっていることを感じたのです。)
「語り」を聴くのは、聞き手の想像力と体力も必要!かな?(耳だけでなく全身を傾けて聴いていると、けっこうぐったりきます・・・ホント)
そして何より、「語り」により作品を深く感じることができました!素晴らしい体験です。これまでは『よだかの星』は救いのない悲しい話としか捉えられませんでしたが、印象が変わりました。よだかの思いが伝わってくるようでした。これはテキストを追うだけでは味わえないものです。スゴイ!!賢治の語りは無理でも、私も何か語れるようになりたい、という思いを強くしました。
 

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October 22, 2011

浜田桂子さん @ひがし東京

2011年10月22日(土)

ひがし東京・この本だいすきの会主催
『第10回 ひがし東京・子どもの本と文化の集い』 

 
 ひがし東京・この本だいすきの会主催の集いは、オープニングに小学生の発表、参加者全員で童謡を歌うことが恒例になっています。今回は、『中野七頭舞(なかのななずまい)』を舞ってくれました。私、初めて見ました…子どもたちの統率のとれた舞に、ちょっと感激童謡は、秋らしい『とんぼのめがね』『もみじ』を歌いました

 次いで、ひがし東京代表の中村美智子先生のご挨拶。第10回を迎えるに、これまでにお招きした作家さんの名を挙げられ、『皆さんに励まされたり元気をもらったりしてきた』と話されました。 ちなみに、順に挙げてみますと、①後藤竜二さん②さとうわきこさん③宮川ひろさん④田島征三さん⑤きたやまようこさん⑥小林豊さん⑦山口節子さん⑧長谷川知子さん⑨とよたかずひこさん…私もできるかぎり参加してきました。振り返ってみると、皆さんのお話が心の糧や支えになっていることを感じます。

 この本だいすきの会代表の小松崎進先生は、『私たちが一番心配していることは何でしょう?』と話しはじめられ、言葉がけの大切さについて教えて下さいました。(人が話すのが言葉なら、考えるのも言葉です。家庭で、学校で言葉を交わさない結果、中高生にもなると言葉を失ってしまう。)言葉がけの一つの方法が、「本を読む(読みがたる)」ということ…この運動のために、この本だいすきの会が生まれ、来年で30年になります。
 小松崎先生は、数多く出版される絵本には「一過性」のものが多すぎる、とおっしゃいます。一過性のものも必要だが、「永遠性」とでも呼ぶような長年読み継がれる本を読んで欲しい、と話されました。


記念講演 絵本作家 浜田 桂子さん

 1947年埼玉県川口市生まれ。桑沢デザイン研究所卒業。田中一光デザイン室勤務の後、子どもの本の仕事を始める。日本児童出版美術家連盟会員。

  
『絵本の子ども 地球の子ども』をテーマに、ご自身の作品になぞらえて話してくださいました。

あやちゃんのうまれたひ (こどものとも傑作集)
あやちゃんのうまれたひ (こどものとも傑作集)
 1984年に出版され、今年で27歳になるこの絵本が、浜田桂子さんの一冊目の絵本。
 浜田さんは子ども時代に二親を病気で亡くされたことから、命のはかなさが身に染み、命への不信感さえ持っていたとか。ところが、ご自身の出産を機に一転!『命はつながっている』ことが実感としてあったそうです。人間一人が生まれてくるのは奇跡!だから差別されたり貶められることがあってはならないと。一つの命の重さを伝えたかった本だと語られました。
 浜田さんは、幼少の頃から絵本を描く人になりたいと憧れていました。ところが子育てをしながら描くのは大変なこと…。しかし、描いた作品につき、とある男性作家の酷評をうけたことで、「私はお母さんなのだから、母ならではの視点でいこう」と気づき、育児に没頭しようと思ったそうです。それが、いずれ子どもたちに発信するときの妨げになるはずはないからと。いざ出版にこぎつけても、作家仲間の批判にあったそうですが、聞き手の子どもたちに支持されて、これまで読み継がれてきたのです。

 
てとてとてとて
てとてとてとて
 この本も、命の重さを伝えたかった本の一つ。
 『手』って不思議・・・道具であり、摩ったり握るだけで伝わり、スポーツやイベントの前には皆で重ね、拍手すれば楽器のように様々な音も出す・・・『手』は人の命そのものなのじゃないか?という思いで作られた本。
 ラストページの「もしかしたら手は心が出たり入ったりするところかもしれない』は一番苦心もしたし、浜田さんが言いたかったことでもあります。


さっちゃんとなっちゃん (教育画劇みんなのえほん)
さっちゃんとなっちゃん 
 大人が介在しない子どもだけの世界を書きたくなり作った本。
 見るからに違うキャラの二人だけれど仲良し。仲良しってなんだろう?自分の知らない世界を持っている人といると、違う世界へ行けるもの。だから、ありのままでいいんだよ、という思いで書いた本。二人は違うことだらけだけど、ラストの「片付けキライ」なことは同じ…このラストは初めから決まっていたそうですよ。


ぼくのかわいくないいもうと (絵本のおもちゃばこ)
ぼくのかわいくないいもうと
 文は一つのことしか表わせないが、画家は絵にいろんな情報を盛り込んでいるもの。この本では、初めて文字を視覚化。妹のまほちゃんの言葉は、すべて書き文字にすることで、語り口までもが伝わるようです。


へいわって どんなこと? (日・中・韓 平和絵本)
へいわって どんなこと? (日・中・韓 平和絵本)
 日本の作家4人のよびかけでスタートした「日・中・韓平和絵本」の企画ですが、まだ戦争のわだかまが残る三国が、共に出版するのが困難なことはわかっていたこと。たとえ絵本の形をなさなくてもその過程に意味があるのではないかと、まずは一歩を踏み出そうということで始められたそうです。
 本にするのは、議論を交わすということだったし、全員にとってはじめてのことであり、スリリングなことだった。ただ、「子どもにいいものを届けるんだ」ということだけを目指していらしたそうです。

 そして絵本になったこの本を、浜田桂子さんご自身が読み語りしてくださいました。

 声を発することは、生きている命そのもの。
 生の声で、子どもに本を読んであげるのは素敵なこと。
 沢山の言葉をかけ
 沢山の本を読んでほしいと思います。

 と、講演を締めくくられました。

 浜田桂子さんは、終始とても穏やかな語り口で、言葉を選んで丁寧に話して下さいました キューバのハバナ、中国の上海、北朝鮮ピョンヤンなど、海外で、現地の子どもたちに本を読んだこと、その時の様子なども聞くことが出来ました。今は韓国での絵本出版が活況だそうで、浜田さんの絵本も翻訳出版されています。まだまだ活動の場を広げていかれそうな予感がしました



 




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October 19, 2011

浜田桂子さんの講演会があります♪

ひがし東京・この本だいすきの会主催

絵本作家浜田桂子さんの講演会があります

会員・一般を問わず、どなたでも参加できる会です


あやちゃんのうまれたひ (こどものとも傑作集) あそぼうあそぼうおとうさん (かがくのとも傑作集―わいわいあそび) てとてとてとて さっちゃんとなっちゃん (教育画劇みんなのえほん) ぼくのかわいくないいもうと (絵本のおもちゃばこ) あめふりあっくん (クローバーえほんシリーズ) へいわって どんなこと? (日・中・韓 平和絵本)
  『へいわってどんなこと?』について、興味のある方はコチラも御覧ください


【日 時】 2011年10月22日(土)
午後1時30分~4時

【会 場】 みどりコミュニティセンター
東京都墨田区緑3丁目7番3号
☎03-5600-5811

【チケット】当日券あります。〈1200円〉
参加ご希望の方は、直接会場へお越しください



会場までのmap
map
「みどりコミュニティセンター」のサイトより転用


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October 15, 2011

大西紀子先生@子どもの本の原っぱ

2011年10月15日(土)14:30~16:00

「子どもの本が好きな人、この指と~まれ!」
少人数で、作家や画家のお話をじっくりお聞きしようと
「子どもの本の原っぱ」を始めたのは2001年の12月でした。
「原っぱ」は、その後ますますにぎやかに、
なごやかに、しかも豊かに育ってきました。
好評の第8期に続き、第9期を企画いたしました。
みなさんお声をかけ合って、「原っぱ」に遊びに来てください。
 (「子どもの本の原っぱ」案内チラシより


第9期
は、①1月22日(土)江川多喜雄先生、②2月26日(土)小松崎進先生、次いで③3月19日(土)大西紀子先生を予定しておりましたが、311の大震災のため延期。7ヶ月を経て、やっと本日再開となりました。

大西紀子(おおにし のりこ)先生のご紹介です
1940年、秋田県生まれ。千葉県市川市の市立幼稚園で長年にわたり、園ぐるみ、家庭ぐるみ、地域ぐるみの親子絵本読書活動の普及に努める。現在は昭和学院短期大学人間生活学科人間発達専攻で、保育者を養成している。この間、全国学校図書館協議会の絵本委員会委員として、絵本選定にたずさわっている。この本だいすきの会・事務局員および絵本研究部の世話人。共著書に『この絵本読んだら』(高文研)
(下記の著作の紹介文より)

「絵本のへや」の子どもたち―絵本だいすきの園児とともに


さあ、待ちに待った大西紀子先生のお話です 

title 『 子どもと 楽しむ 絵本浴 』

「どうしてそんなに絵本が好きなんですか?」
「どうしてそんなに絵本にこだわるのですか?」

こんな質問を、若い学生さんからもされるのだそうです。そして、やはりこだわっているのだとおっしゃっていました。絵本と共に、子どもと共にありたいのだと。

 
絵本浴のこと、はじめにことば浴ありき。

 『絵本浴』とは・・・
大西先生が作った言葉です。赤ちゃんが沐浴するように、また日光浴や外気浴をするように、絵本浴をしているようだと感じたところから生まれた言葉

 0.1歳児でも絵本を読んでもらっていると、よだれをたらさなかりに恍惚としている。その姿をご覧になって、全身でのみこむ様子を「絵本浴」と表現なさったそうですが、いい言葉ですね~

 先生ご自身の原体験・原風景は、7つの時に亡くされたお母様の野辺送り・桔梗の咲き乱れた景色なのだそうです。その景色と重なる絵本が『きつねの窓』で、以後(座右の銘ならぬ)座右の本になっているそうです。また、お母様を亡くした後に、毎日お父様が手枕で語ってくれたお話が『八郎』と『龍になったむすめ』。最初に言葉ありきで、後に絵本に出会われたそうです。暖かなお布団に包まれて、お父様の手枕で聴くお話・・・こんな原体験をお持ちなのですね。しべぶとん(藁の布団)が、体を動かすたびにカサカサ鳴っていた、その音も一緒に思い出の一部として話してくださいました。


 
書き手と読み手と聞き手が絵本浴でわかちあうもの。

「絵本を読み手の思いを入れて、聞き手の子どもに読み語るとき、その声を浴びて、子どもたちは絵を読み、絵本の世界で絵本浴し、絵と言葉に浸るよろこびと絵本の楽しさを味わう。」

「絵本の読み合いを通した、書き手と読み手と聞き手の三者の絵本浴は、そのよろこびを共有した者として、互いの信頼関係を構築していく。」


 三者の関係の交点に絵本浴があることを、図解で説明してくださいました。



 
子どもたちと絵本浴、そのふれあいエピソード

 大西先生が、保育者として子どもと関わる中でのエピソードを交えながら紹介してくれた本です。(本のみ紹介します。)

ももの子たろう (むかしむかし絵本 14) まっくろネリノ (ガルラーの絵本)  ころ ころ ころ (福音館の幼児絵本) ちいさなきいろいかさ (きんのほしストーリー絵本) いちご (幼児絵本シリーズ) かえるのあまがさ (与田準一・おはなしえほん) こすずめのぼうけん (こどものとも傑作集) アナンシと6ぴきのむすこ―アフリカ民話より (ほるぷ海外秀作絵本) すっきり うんち (からだのえほん (2))  ぽとんぽとんは なんのおと (こどものとも傑作集)


 どのエピソードからも、一人ひとりの子どもに向き合い、寄り添った保育をなさる先生のお姿が目に浮かぶようでした。心が熱くなるお話ばかりです お話の中から、絵本選びのヒントなども沢山いただきました。


 
この時期、絵本浴にお薦めの最新ほやほや絵本

 絵本の選定委員もなさっている大西先生は、毎月40~50冊、年間1500冊にものぼる絵本を読んでいらっしゃるとか。沢山の本から選ぶのは、まるで砂金拾いのようだとも。これだけの数をご覧になっていると、「読んで~」とを発してくる絵本があるそうですよぉ(確かに、そんな経験ありますね。あれは「気」なのね!)

 紹介されたこの本も、きっとを発しているはず

どーんちーんかーん (講談社の創作絵本)
どーんちーんかーん
武田 美穂/作 (講談社)

のっぺらぼう (杉山亮のおばけ話絵本)
のっぺらぼう 
杉山 亮/作 軽部 武宏/絵 (ポプラ社)

no title
へっこきよめさ
小松崎 進/文 梅田 俊作/絵 (メイト)



 
絵本浴のための絵本選び、わたし流

「まず絵を読んでから、絵本を起こして、声を出して語り、お話を味わう。」

「よい絵本は、絵が語りかけ、言葉が息づき、心身ともに絵本浴するよろこびが生まれる。それが、聞き手の子どもの心身の育ちに、寄り添えるよう願いながら、共に絵本体験のよろこびを味わえるように選ぶ。」


 特に、未就学児には、ぬくだまる(秋田弁)=暖まり、心底ほっとする絵本を読んでいきましょう、と締めくくられました。

 この「ぬくだまる」という言葉が、とても印象深く残りました。大西先生に読み語っていただけたら、私もぬくだまれるなぁ・・・と思いながら聞いていたら、最後に一冊読んでくださいました!しかも私もだいすきな本です!さらにスペシャルなことには、秋田弁で!!(お話は山形の昔話です。)


さるとびっき
武田 正/再話  梶山 俊夫/画 (福音館書店こどものとも)


 大西先生は、この本だいすきの会事務局員でありながら、皆さんの前で講演することを遠慮なさるような、大変につつしみ深い方です。ですから、会で講演するのは今回が初めて これを機に、第2回、第3回と続くといいなぁ、と願っています
 


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October 04, 2011

松居直さん in ナルニア国

2011年10月4日(火)14:00~15:30
銀座教文館ナルニア国で開催された松居直さんの講演会に行ってまいりました 

七わのからす―グリム童話 (世界傑作絵本シリーズ―スイスの絵本) ながいかみのラプンツェル―グリム童話 (世界傑作絵本シリーズ) うできき四人きょうだい―グリム童話 (世界傑作絵本シリーズ―スイスの絵本) しあわせハンス―グリム童話 (世界傑作絵本シリーズ―スイスの絵本)
 フェリクス・ホフマンの絵本のうち、今春、限定復刊された4点。

 今秋、ナルニア国にて、スイスの画家フェリクス・ホフマン(日本ではグリムの昔話の画家として有名)の生誕100年を記念した催しが企画されています。その一つが今日の講演…これまで日本に数多くのホフマン作品を紹介してこられた福音館書店相談役・松居直氏の講演会。
 かつて、2010年5月の「上野の森親子フェスタ」(JPIC主催)での今江祥智さんとの対談を拝聴したことがありますが、松居直さんは背筋がしゃんと伸びた紳士で、何とも佇まいが素敵な方でした。その教養の深さは隠しようもなく溢れでてきて、大変魅力的な方です。再びお話を伺えるチャンスを得て、嬉しく、心待ちにしておりました
 
 フェリクス・ホフマン生誕100年記念 
松居直氏講演会 昔話絵本を編集するということ
 
松居直さん(photo:yomiuri.co.jp )


 まずは、ナルニア国店長さん(店長って言うのかな?)の読み語りでスタート。
おおかみと七ひきのこやぎ―グリム童話 (世界傑作絵本シリーズ―スイスの絵本)

 松居直さんは、「講演会ではなくて、おしゃべりです」と語り始められ、この本になぞらえてホフマンについて、さらに絵本の果たす役割などについてお話してくださいました。絵本の作り手としての深い思いや、ご自身の教養の深さを随所に感じさせてくれるお話に、しばしうっとりと聞き入っておりました

 以下、私自身の健忘録でございます。講演録ではありません!順不同ですし、私自身のためのメモですので、ご覧の方にはご容赦くださいませ青字は、松居直さんのお言葉

《フェリックス・ホフマンについて》

 画家の絵には、沢山の「いたずら」がしてあるんです。
このいたずらには、文以上のリアリティがあります。


(例えば)
おおかみと七ひきのこやぎ―グリム童話 (世界傑作絵本シリーズ―スイスの絵本)
  • ある幼稚園児が「お父さんはどこへいったの?」と質問。確かに文には登場しません。ところが、絵の中では①部屋の写真(絵)、②裏表紙に描かれているのを見つけました。
  • ラストページの家族団らんの様子。文章にはない場面が、幸せなイメージを与えてくれています。
ねむりひめ―グリム童話 (世界傑作絵本シリーズ―スイスの絵本)
  • 料理番の男の子の「帽子」は、100年の眠りの間に、茨に絡め取られています。
  • ホフマンさんが次女クリスティーヌのために描いたものなので、彼女の好きなモノが随所に登場します。(猫・ケーキ)特に最後のウェディングケーキは、文にはない場面です。
 ホフマンさんの(あるいは優れた画家さんの)極意とは?
絵本の絵には、「線」「形」「構図」「構図を通しての変化」と「連続性」これが大事。
(色は物語を弱めてしまうもの。パッと目をひくばかりのものでは駄目。)
発想の仕方や言葉への感覚も重要。
なにより、絵を描く人がどれだけ物語に入り込めているかが決め手です。

ホフマンさんは、絵本を出版するために描いたわけではなく、我が子、我が孫のために描いていたそうです。だからこそ愛情あふれ、生活感の豊かな絵本になっていることを知りました。
詳しくはこの本を!(今なら、ナルニア国にて購入可能)
ホフマン
 小さな絵本美術館発行


《絵本について 子どもについて》
 
 子どもは冊子を読むんです。「絵」を隅々まで読む。
絵は全部言葉です。
「耳で聞く言葉」と「目で見る言葉(絵を読むこと)」が一つになった時、活き活きとした世界が見えてくる。これが想像(空想)するということ。その時に、子どもの心が育つのです。

 ところが、子どもの「絵をよむ」「聴く」という力が弱くなっている。
それは、絵をしょっちゅう見せられているから・・・TVです。意識せずに浴びせられたもの、しかも言葉は人間の言葉ではなく「機械語」です。これでは心がわからない。直接、人間が語るときにイメージは伝わってくるもの。

 人は言葉で考え、伝えている。日本語を失うことは、生きる力が失われるということ。
人は、言葉無しでは生きられないのです。

 自殺、いじめなどの増える理由は、「言葉」が失われているから!
言葉を失うと、人の気持ちがわからないんです。



 また、子どもの中に生活感が乏しくなっている。
 石井桃子さん曰く
『子どもの本は、目に見えるように書かないとだめです。』
 星の王子様のせりふ
『人間にとって大切なモノは目にみえない』
事実でなくても、真実が描かれていることを知る・・・それが読書です。

 
 (海外の絵本の)鍵は日本語・・・翻訳なんです。
瀬田貞二さんは、話している時の日本語がすごかった。(万葉の頃からの)日本語の調べが生きているんです。
三びきのやぎのがらがらどん」がベストセラーなのは、瀬田貞二さんの訳だったからです。
また、内田莉莎子さん訳の「おおきなかぶ」しかり。翻訳とは、日本語として最高の表現をすることです!



 子どもの心と言葉を育てる。それが絵本の使命です!

読む人の上手下手はどうでもいい。大事なのは心を込めて読むこと!(読み手の)大人が作品に共感し、思い描いて、言葉で伝える、という絵本体験をさせることです。

 (語り部サツさんを例に出されて)
サツさん曰く、『言葉で覚えているのではございません。見えるから、言葉でお伝えするのです。』
絵本も、読み手が自分の中に世界を描いているかどうか、これが勝負!(特に昔ばなし絵本はそうです。)


昔話絵本の魅力について、詳しくはこの本を!
絵本を読む
(この本にサインをいただきました

随所に絵本作りへの情熱が感じられるお話でした。
松居直さんの子どもの本の編集者としての「絵」へのこだわり、「日本語」へのこだわりがあったからこそ、私たちの生活に絵本が根づいているのだと思います。

お話からは、ご家庭での父親ぶりも垣間見えました。お子様に本を読むときには、「読むのも勝手、聴くのも勝手」を流儀となさっていたとか。押しつけず、子どもの興味や気づきを尊重されていたのでしょう。それこどが、子どもの言葉と心を育てるのでしょう


講演は40名定員というのに、会場では知っているお顔との嬉しい再会がありました
それも3人も
お出かけすると、必ず嬉しい出会いがあるんですよねぇそれは、人のこともあれば、物や風景でもあるんですけれどね。今日同席させていただいたマーガレットさんみどりさんのブログも御覧くださいませ~ 








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October 02, 2011

さくまゆみこサン in江戸川区立中央図書館

2011年10月2日(日)14:00~16:00

江戸川区立中央図書館にて開催された
さくまゆみこサンの講演会に出掛けました。
この本だいすきの会S支部の皆さんもいらしてましたよしばしおしゃべりできて嬉しかったです


 さくまゆみこサンは、2つの出版社(文化出版局・冨山房)で長年子どもの本の編集に携わったのち、フリーの編集者、翻訳家としてご活躍なさっています。現在は、青山学院女子短期大学子ども学科教授。「アフリカ子どもの本プロジェクト」代表という顔も持っていらっしゃいます。
  さくまゆみこサンのHP「バオバブの木と星の歌」

 図書館の案内チラシには、

 子どものための本は毎年約4000点の出版があるといわれています。今までに出版された本と併せると日本には子どもの本があふれています。そのたくさんの本の中から、子どもたちの心を育てる養分になる「本」を探し出し、それをどうやって子どもたちに手渡すかは「こどもの読書」を考える上でとても大切です。

と書かれていました。
親として、また地域の子どもに本を届けるボランティアをしている私にとっての命題の一つです。それに、我が家の本棚にも、さくまゆみこサン翻訳の本がずいぶんと沢山あるものですから、是非お話を伺いたいと思っていました。


 タイトルは、
「本を読む」ことは「新たな窓を開ける」こと

 1986年東京。「子どもの本の世界大会」のとき、NHKから取材にきた方から『子どもの周りには多くのメディアが存在しているのに、何故‘本’にこだわるのですか?』と尋ねられた経験があるそうです。さくまゆみこサンは、はっきりと答えることができず、ご自身への宿題としていらしたとか。

 その答えがはっきりしたのは、玉川大学で受け持っていたゼミでのこと。学生と本『のっぽのサラ』を読んだ時、学生の反応が「面白い」「つまらない」と二分したが、「面白い」と感じた学生たちはお話の登場人物の心のなかのドラマを感じることが出来た人たちだったそうなのです。それは、子どもの頃から本に親しんできた学生たちでした。逆に、「つまらない」と感じた生徒たちは視覚的要素の強い媒体(例えばテレビやゲームなど)を好んでいる。
ビジュアライズされやすい媒体ばかりを見ていると、微妙な心のひだ、心の動きという部分は読み取ることができない傾向にあるようです。

 心のあや、心の動き、心のやりとりなどを感じ取るのは、本(=文学)が育てている部分だと確信なさったそうです。その訓練ができていないと、やがて社会に出ても実際にリアルに人と付き合うことができにくい傾向にある、とも話されました。

 講演のタイトルにもあるように『窓』という表現で、子どもを本の世界へいざなう理由を話してくださいました。

 『窓』を開けると、部屋の中とは違う風景が広がっているように、本を読むことで、別の世界を知ることができる、あるいは、気分を変えることができるということなのです。子どもは、大人が想像する以上に縛りの多い世界で生きているものですが、『窓』から新たな風景をみて、知る必要もあるということ。本でなら時間と空間の制限を超えて、どこへでも行けるのですから。ただし、
 『窓を設ける』のは、周りの大人の仕事だが、
 『窓を開ける』のは、子ども自身 !

 (ここを間違えたら窓は開かない。 )
 それには、本ってやっぱり楽しいって、子どもに思ってもらうのが一番!

 人種社別にさらされ、非常に辛い時代を生きた方が、「本によって別の世界があることを知らなかったら生きて行けなかった」と話されたこと、また、いじめ問題などで大人が「皆仲良く」などと抽象的なことを言っても、子どもは大人の欺瞞を嗅ぎとっているものだが、読書体験により「他人の心をそっと思う窓」を持つこともできること。さらに、本が人生の予行演習になることもあるし、自分の心を見つめる自分探しになることもあるなど、具体例も示しながら話してくださいました。

 さくまゆみこサンご自身は、子どものころから本が好きだったが、今の子は塾やお稽古で疲れていて、ゆっくりする時間もない。ただでさえ疲れているのだから、白い紙に記号のような文字が並んでいるだけの世界には入りにくいのだろう。さらに、読んで頭の中に画像を作れるようになるには訓練も必要だ、とおっしゃいます。ところが、苦手な子には面倒臭い。だからこそ、楽しいよと伝えることが必要な時代になったのですね。
 読み聞かせ、ブックトーク、語りなどを通して、子どもと本のなかだちをする大人が必要なのです!
 中高生でも、慣れていない子には絵本から読むといい。絵本は幼い子のものではなく、大きくなったから恥ずかしいというものではなくなっています。それぞれの年齢にあった絵本を選べばいいと話されました。

 どうか皆さん、お願いですから、
 『本は楽しいよ』ということを、
 子どもにつたえていただきたい!


と、締めくくられました。 ・・・はい、そう努めます


今日のお話は、この著作にも書かれていますのでご紹介。
子どもを本好きにする50の方法―+おすすめ本300冊
子どもを本好きにする50の方法―+おすすめ本300冊


さくまさんの、もう一つのお仕事「アフリカ子どもの本プロジェクト」については、
こちらの本もご覧ください
「なぜアフリカなのかというと、それは、貧困・飢餓・動物などの世界経済のしわ寄せが全部現れている土地だから。そして、今の子達が育っていくときに、必ず視野に入れなくてはいけないことだから。」と話されました。
こちらのお話も聞いてみたいなぁ。それまでは、この本を読むことにしましょう
世界を知る『窓』を開けてみます
どうしてアフリカ?どうして図書館?
どうしてアフリカ?どうして図書館?







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May 13, 2011

「いま、子どもたちがあぶない!」斉藤惇夫さん講演

2011年5月13日(金)10:00~12:00 @南大泉地区区民館(練馬区)
 
こひつじ文庫のマーガレットさんにご紹介いただき、
練馬区のびすけっと主催の講演会に出かけて行きました。

講師は斉藤惇夫さんです~
小学高学年の必読書『冒険者たち(3部作)』でおなじみの児童文学者でいらっしゃいます。
福音館書店で長年児童書の編集に携わり、役員も勤められました。
冒険者たち――ガンバと十五ひきの仲間グリックの冒険ガンバとカワウソの冒険  現在(いま)、子どもたちが求めているもの―子どもの成長と物語 
 


今回のテーマは、
いま、子どもたちがあぶない! 子ども・メディア・絵本
同タイトルの著書いま、子どもたちがあぶない!―子ども・メディア・絵本


冒頭に、講演先の静岡での「浜岡原発の停止を喜ぶ母親親たち」のこと、
また、那須は「牧畜には汚染された牧草をやれず、輸入えさに頼っている」とこと
等を例にあげられ、
原発による悪影響を受けている現状は、東京にいても同じ。
これまでも、反原発は精一杯してきたつもりだが、子どもに負の資産を残してしまった

と嘆いていらっしゃいました。

NO!と言うべきことには、NO!と言おう。 子どもたちのために!

今日のテーマの『メディア』も原発と同じこと。
お隣りと同じにしていちゃ駄目!
メディアへの立場をはっきりさせよう!
お隣りと違っていても自分の立場をはっきりさせよう!
と、お話の中で繰り返しおっしゃっていました。

メディア(=テレビ・携帯・ゲームなどの電子機器)に子守をさせてはいけない!
父親も母親も、お腹の中にいるときから共に子育てをするべきである。
体にふれながら声をかけ、沢山の本を読んであげることが、子どもの成長過程に欠かせない。
お話を通じてハッピーな体験を重ねることで、アンハッピーを乗り越えられる子が育つのだ。

などの言葉が、私の心に残りました。

  講演会終了後は、びすけっとの皆さんと斎藤惇夫さんを囲む昼食会にご一緒し、
  さらに、こひつじ文庫にお邪魔しました 
  何とも充実した一日でした  こひつじ文庫訪問記はコチラ


以下、私の健忘録です ご興味のお有りの方はどうぞ

 絵本 

当日は資料として本のリストも配布されました。
 資料①「子どもたちにぜひ読んでやってほしい絵本」
 資料②「子どもたちにぜひ読んでやってほしい物語」
などです。これは、斉藤惇夫さんご自身の判断だけでなく、
きちんとした根拠のある本リストを元になさったとのこと。
一つには、石井桃子さん(東京子ども図書館)の『私たちの選んだ子どもの本』、
また保育者として読んだ本を記録した中村柾子さんの『絵本はともだち』は必読。
必読書です私たちの選んだ子どもの本 絵本はともだち

 リストより『親と保護者と教師にぜひ読んでいただきたい物語』(資料より転記)
  《リアリズム》 
  ふたりのロッテ (岩波少年文庫) 点子ちゃんとアントン (岩波少年文庫) エーミールと探偵たち (岩波少年文庫 (018)) ともしびをかかげて〈上〉 (岩波少年文庫) 太陽の戦士 (岩波の愛蔵版 26) わたしたちの島で (リンドグレーン作品集 (15)) やかまし村の子どもたち (岩波少年文庫(128))
 
  ハイジ〈上〉 (福音館文庫) 秘密の花園 (福音館文庫) 若草物語 (福音館文庫) トム・ソーヤーの冒険 (福音館文庫) 宝島 (福音館文庫) 海底二万海里 (福音館古典童話シリーズ (11)) 大きな森の小さな家―インガルス一家の物語〈1〉 (世界傑作童話シリーズ)

  《ファンタジー》
  クマのプーさん (岩波少年文庫 (008)) ドリトル先生アフリカゆき (岩波少年文庫 (021)) たのしい川べ (岩波少年文庫 (099)) ライオンと魔女―ナルニア国ものがたり〈1〉 (岩波少年文庫) ホビットの冒険 改版 トムは真夜中の庭で

  影との戦い―ゲド戦記 1 西遊記〈上〉 (福音館文庫) ホメーロスのオデュッセイア物語

  宮澤賢治の物語(岩波少年文庫、古今社、新潮社、ちくま文庫など)
 
 
ボランティアを学校から追い出し、教師が読んでやること!
子どもが幼稚園や保育園でどうしてきたかを教師が見てきて、
何を読んだらいいかを勉強した上で読んでやるべきなのです。

「読書」というと、自分で読ませようとするが、
10歳までの読書は、読んでもらうことです。

絵本の読み方に技術はいりません。
普通に読めばいい。心を込めて読めばいい。
ともかく毎日読んであげることです。

「付添い人」が必要です。
少しくらい怖くたって大丈夫・・・お母さんに寄り添えば・・・お父さんのお膝の上なら・・・
ハッピーの繰り返し体験があれば、人生のアンハッピーも乗り越えられるはず。
大人は、人生の水先案内人なのです。


メディア

「メディア」とは、テレビ・ゲーム・携帯電話・パソコンなどの電子機器を指しています。
日本は、メディアと子どもの関係性に無防備すぎる。
国連「子どもの権利委員会」からの勧告を受けるほどに、いい加減過ぎます。

国の調査によりわかったことは、日本の子どもがメディアと接する時間が多すぎること。
(3歳児:3.5時間 6年生:6時間)
その結果起きているのが、佐世保の小6女児同級生殺害事件のような事件。
事件原因の一つがインターネットであることは明確であるし、事件そのものも衝撃。
でも、それより恐ろしいのは、少女が「生き返ると思っていた。」と言っていること。
ゲームで銃器の使い方を覚えたり、ゲームの世界を現実の世界に持ち込む事件が増えている。

今日の生活からメディアを排除することは出来ないが、付き合い方は考えるべき。
携帯電話一つをとっても、少なくとも中学卒業までは持たせたくない。
持たせるなら最低限の機能に限るべき。
(携帯電話からネットに自由にアクセスすることで、性的な犯罪を起こしたり、巻き込まれるケースが急増している。)

●(基礎学力の高いといわれる)フィンランドでは、
 お父さんが一日15分は本を読んでやっているという
 (もちろん、お母さんが読んだ他にお父さんもやっているということ。)
 2歳までは伝承の言葉遊び、やがて本へ。
 その結果、子どもはお父さんを好きになるし、「聴くこと」が出来るようになる

●子どもはお腹の中でことばを覚え子守唄に耳を傾け話しかける口元を見つめ
 その結果、きく読む書く ことが出来るようになるのです。
 (授乳中に携帯電話をいじること、メディアに子守をさせることが
 どんなに悪い結果をうむか推して知るべし!!)

 大人でも『すてきな方は、すてきな耳を持っている』
 (すてきな耳とは、子どものようにすなおな耳)

●幼児期に暴力的なメディアを見ていた子が暴力をふるうのは、
 見ていない子の100倍にもなる
 しかも、人をなぐったのに、その理由は自分でもわからないのだという

●英国では、「クリスマスにすてきなゲームを与えることは、
 子どもに麻薬を与えるのと同じこと」と言われている。
 年長児にゲームを与えるなんていうことは、日本人だけがやっていること。
 早すぎます
 (脳科学でも、脳のはたらきへの著しい弊害のあることは分かっている。)

●2004年日本小児学会『こどもの生活環境改善委員会』
 親と社会への提言(資料より転載)
 (1歳6ヶ月の幼児1900名の調査の結果、明らかに長時間視聴の子どもたちに意味のある言葉(有意語)の出現の遅れが認められること。特に、日常や、テレビ視聴時に親子の会話が少ない家庭の長時間視聴児で有意語出現が遅れる率が高いこと。そのことに気づいていない親があまりに多いことから)
(1)2歳以下の子どもには、テレビ、ビデオを長時間見せないようにしましょう。
(2)テレビはつけっぱなしにせず、見たら消しましょう。
(3)乳幼児にテレビ、ビデオを一人で見せないようにしましょう。
  見せる時は、親も一緒に歌ったり、子どもの問いかけに応えることが大切です。
(4)授乳中や食事中はテレビをつけないようにしましょう。
(5)乳幼児にもテレビの適切な使い方を身につけさせましょう。
  見終わったら消すこと、ビデオは続けて反復視聴しないこと。
(6)子ども部屋にはテレビ、ビデオを置かないようにしましょう。

●上記の提言を実践する保育園園長が母親たちに言っている言葉。
メディアへの配慮プラス『夕食だけは、手作りにしてやってください!』
東京都の子が味おんちになっているそうです。

以 上





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April 14, 2011

「語り」を楽しみました♪

2011年4月14日(木)

銀座教文館ナルニア国のイベントにおでかけしまし

大人のためのおはなし会
 “子どもに語るイギリスの昔話”より こちら

4月2日(土)11時受付開始時に、電話をしてゲットした席ですよ~
 (若い頃、コンサートチケットとるために、電話をかけまくっていたときの興奮状態

正直なところ、311以来電車に乗ることさえ怖くて、本当に久しぶりの銀座です。
それに、スニーカーを脱いで、パンプスでお出かけするのも久しぶりでした

思い切って出かけてきた甲斐のある、おはなし会でした

さて、本日のプログラムは

 1.ネコとネズミ 石川道子さん
 2.かしこいモリー 茨木啓子さん
 3.ジャックの運さがし 清水千秋さん
 4.赤鬼エティン 平田美恵子さん

  ~少しお休み~

 5.ゴッタムのかしこい人たち
   「羊を買う」「カッコウを囲いこむ」「チーズを送る」
      浅見和子さん
 6.魚と指輪  加藤節子さん
 7.クルミわりのケイト  湯沢朱実さん
 8.三人ばか 松岡享子さん

語り手は、「東京子ども図書館」「(教文館)おはなしアンサンブル」の皆さん
それぞれに雰囲気ある語りで、引きこまれていきます~

なんて素晴らしいんでしょう

久しぶりに気持よく笑い、心が解放されました。
いい大人の私でさえ、お話に心洗われるのですから、
小さな人たちなら尚更のことでしょうね。

この嬉しい気持ちを持ち帰って、私の糧にします。
そして、子どもたちに届けられるように、練習したいと思います。

語り手の皆さんは、子ぐま社の子どもに語るシリーズの著者(訳者)の方ばかり
そうそうたる面子なのでした。
このことは、偶然にも会場でお会いしたYさんに教えていただきました♪
(II支部でご一緒しているYさんとは、まるで待ち合わせしたかのようにお隣りの席だったの

おはなし会の終了後には、松岡享子先生のサインもいただきましたよ~
パワーをいただいちゃいました

 子どもに語るイギリスの昔話
 子どもに語るイギリスの昔話
 松岡享子/編・訳


 


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February 28, 2011

小松崎進先生 in R幼稚園

2011年2月28日(月)

我が子もお世話になったR幼稚園で先生の講演会がありました。
この本だいすきの会EK支部とのつながりで、参加できることになり、
お邪魔してまいりました~
R幼稚園の建物も空気感も大~好きです。

今日の小松崎先生講演テーマは、
子どもは お話 大好き

前半は、お御堂で保護者向けの講演。
後半は、会場を園のホールにうつして、子どもへの読みがたりです 


【保護者向け講演】 @教会お御堂
no title

1.「ねぇ、お話して!!」

ちょっと遊んでみましょうかね・・・
ジョン・バーニンガム/作  まつかわ まゆみ/訳  (評論社)

しりとり、やってみましょう!
中村 翔子/文  はた こうしろう/絵  (鈴木出版)

子どもって、お話を聞くの好きじゃないですか?
私は小学校の教師をしていましたが、好きでしたねぇ。
「せんせー、先生も子どもだったの?じゃ、子どもだったときのお話して!!」
そばに来て、体をさわりながら聞くんですね・・・
ともだちになっちゃうんです。或いは、お父さん、おじいちゃんに・・・
  
  先生のお話
  ●おじま屋のおはなし
  ●(大きくなると)しんじゅくみっちゃん

谷川さんの書いた本だから、買ってみようと購入したが、
始めは「なんだ、これは?」と訳がわからなかった本。
谷川 俊太郎/文  元永 定正/絵  (文研出版)

あぁ、この本は声に出して読む本なんだ!と気づきました。
老人の施設で読む人もいます。
小さな子は、手放さなくなりますよ~。

中三の男の子の話・・・
教室には入るが、一言も話さない。
「もこ もこもこ」を読んでみると、「ポロリ」の場面でこちらを見た、
最終ページで『もう一回読んでよ』・・・言葉が出てきて、
その子は沢山の本を読んで卒業したそうですよ。

擬音語や擬態語を、子どもは喜びます!


2.たのしい本が大好き

コッケモーモー!
コッケモーモー!
コンテ/文  バートレット/絵  たなか あきこ/訳  (徳間書店)

体育に準備体操があるように、
国語や算数でも子どもの興味を引くような手立てを講じる必要がある。
導入です。  
(この本の場合)カラスは何て鳴きますか?など

小さい子に読んであげる本・あぁ好きだなぁと、子が思う3つの条件とは、
①繰り返しでお話しがすすむこと
②擬音語・擬態語が的確に使われていること
③あぁ良かった~、という結末

私はいつも、『コッケモーモー!』を
こすずめのぼうけん 』と組み合わせて読んでいます。


マーシャ・ブラウン/絵 せた ていじ/訳  (福音館書店)

  ●哲也と『三びきのやぎのがらがらどん』のこと
 
子どもは昔話が好きですね。
 冒険者たち 』の作者・斉藤敦夫さんが、ノルウェーに出かけた時の話を
なさいますが、ノルウェーでは昔話を語れない親はいないと言うんです。
昔話を語らない民族は、日本人ぐらいだそうですよ。
ノルウェーの昔話「がらがらどん」も、(上記)3つの条件を備えたお話しです。


ブンブンガタガタドンドンドン
ブンブンガタガタドンドンドン
かんざわ としこ ・ たばた せいいち/作  (のら書店)

埼玉の幼稚園のお母さんの実践では、
最後に、子ども達が「あぁ、おんなじだー」と気づいたそうですよ。


3.どうして好きなんだろう
  「いま」を忘れて違う世界で遊ぶ
     いろいろな人に会える こころが解放される

4.読みがたり(読みきかせ)で育つもの 
  想像力 ことばとこころ

とっても心配していることがあるんですけれど、
今のこどもたちは、ことばを持っていない!
窓の外をながめても、どの親子も自転車でシャーっと通り過ぎます。
どうして、手をつないで歩かないのかなぁ?
あぁ、花がさいているね、とかのことばを交わしながら、歩くといいですよね。

  ●14歳の子が、学校へ通えない話
  ●家族としゃべらない、朝食を共にしない子が、ある日自殺をした話
家のなかに、ことばが無いんです!
人はことばで考えているのですから、
ことばが無いというのは、考えていないということですよ!

ことばほど、人間が育つ上で大事なものはない。
ことばをかけてください!
そして、ことばを育ててあげてください!

小松崎先生おすすめの本(前述以外に、紹介された本)

年長さんに、「
カイくんのランドセルカイくんのランドセル (クローバーえほんシリーズ)丘修三作 ふじたひおこ絵 (佼成出版社)

おかあさんに、「母からゆずられた前かけ  宮川ひろ著 (文渓堂)

おすすめします。でんしゃにのって ロボット・カミイ (福音館創作童話シリーズ) くまの子ウーフ (くまの子ウーフの童話集) それ ほんとう? (福音館創作童話シリーズ)



【園児たちへのお話】 @R幼稚園ホール
レジナ ホール


コッケモーモー!

 語り『とりのみ爺』 
 
ブンブンガタガタドンドンドン  

でんしゃにのって 


先生が、子どもにむけて語るのをはじめて見ました
キミたち幸せだね~

子どもたちは、全員で声をあげて笑ったり、
ガタゴトーの音に合わせて体を揺らしたりしながら
楽しんでいる様子でした    
最後は、拍手と握手でさようならデス 

 
                                         (2011/3/8 記録) 
 
 
 
 





  
 






 
 
 

 

  


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