November 30, 2012

「読みがたり」はじめの一歩

私が、小さい人たちの前でお話を読むようになったのは、今から11年近く前、娘が幼稚園年少のときのことでした。私と娘と絵本との関わりについて、人前でお話しする機会を得たのを機に記憶を掘り起こしているうちに、その場の光景が蘇って来たのです。私自身のためにも記事にして残す事にします。


私の「読みがたり」デビューはこの本でした

かばくん (こどものとも絵本)
かばくん 
岸田衿子さく 中谷千代子え 福音館書店(こどものとも傑作集)


当時、娘が通っていた園での読みがたりの会は、一回30分。毎回3人で担当するのが決まりでした。あらかじめ3人で打ち合わせして選書し、互いに読み合います。決まったら自宅で練習し、当日も早めに集まって読み合います。準備を重ねてから子どもたちに読みがたりをしていました。

さて、なぜこの本を選んだのかは…、良くは覚えていないの。3冊のバランスの中で選んだのだったかしら。思い起こすと、当時は特に「詩的なリズムある文」に惹かれておりました。絵も、いわゆる今どきな絵ではなく、デッサンのしっかりした絵(とってもイイ絵です♡)を尊重していましたので、私らしい選書とも言えます。好きな一冊なことは確かです。

まだまだ人前で読むことは躊躇していたころの私が、勇気を出して踏み出した、はじめの一歩の記録です。あの日の光景・子どもたちの表情が、私の中に深く刻まれて色あせる事がありません。しかも、座り方や、プログラムの一冊ごとの感想、反省点などを3ページに渡り記していたノートにを発見したものですから、当時の言葉そのままに残しておこうと思います。


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(当日のメモより)
IMG_3320


2002年1月28日(月)午後1時30分〜2時 園ホールにて
年少さん33名+Ishiduki先生(座り方3列。前より座・椅子・椅子)

【Program】
1.Tanakaさん
キャベツくん (ぽっぽライブラリ―みるみる絵本)
キャベツくん 

ページを繰るごとに笑みがこぼれ、反応が強くなってきた。
とても楽しんでいる。絵(キャベツくん)は小さくて見づらいかと予想していたが、必要なところはTanakaさんがさりげなく指で指し示していて良かった。それによって、この本らしさが生きていたと思う。ページごとに、ぶた山さんの驚き声と絵の面白さで、皆グングンひきこまれていたようだ。


2.まいあ
かばくん (こどものとも絵本)
かばくん 

『みなさんは、動物園に行ったことがありますか?』
 — 半数以上が手をあげ、ハーイと言ってくれる。
『では、そのとき、かばに会えたかしら?』
 — 数人、ハーイ。
『今日は、かばのお話を読みます』スタート。

(読むことばかりで目が離せず、あまり顔は見えなかったけれど・・・良く聞いてくれた!と、思う。)
問いかけるような語り口の時には、考えたり、口に出して返事したり・・・、その様子が伝わってきてうれしい。目・耳だけで聞いているのでなく、正に身体中全部つかって受け止めている、という印象。
例)はやおきはだーれ・・・考えている様子
  や かめくん・・・・・あ、かめだ、かめだ!
  かめよりちいさいもの なんだ?・・・??
       ・・・あぶくって、なんだ?
  きょうは なんようび?・・・答えようと口を開く子も
  げたのこもいる・・・・・げただってぇ
  かばだ・・・・・・わ〜、かばだー
  ちびのかばくん・・・かばはチビじゃないよぉ


3.Sasakiさん
おともだちになってね (新しいえほん)
おともだちになってね 
3冊目は、少し集中力を欠く子もいる(特にドアの近く、または先生から遠い子)。Hanako
ちゃんは席を立って出て行きそうになったけど、どうやらお迎えに来たママが気になっていたみたい。


【memo】
びっくりしたのは、3冊全て終えて帰るとき、子どもたちが私に『読んでくれてありがとうございました!』と、挨拶してくれたこと。感涙しそう。ほんとうに嬉しかったよ『どういたしまして』と答えるのが精一杯だった…。(まず一番に言ってくれたのは、Karinちゃん。わざわざ私のところへきて声をかけてくれました。その後Fumiyaくん、Hinaちゃん、Yuujuくん…7人程。あまりに丁寧なので、ススッと靴を履いて離れました。長くなるといけないもの。だって、お帰りの支度の時間ですものね。)

でも、私だけのために言ってくれたわけではないのですね、きっと・・・
これまで読み聞かせを続けてこられた先輩ママたちの積み重ねがあったからこその、「ありがとう」なのですよ。毎月楽しみに待っていて、懸命に受け止めて、よ〜く聞いてくれた子の「ありがとう」なんだね。
今まで続けてくれたお母さん、きいてくれる子どもたち、ありがとう



【園の記録帳に記した感想】

子ども達が良く聞いているだけでなく、絵本の世界にどっぷりとひたって楽しんでいる様子にびっくり。毎回、楽しみに待っているのですね。その証拠に、ホールから出てくる私を呼び止め、「読んでくれてありがとうございました」と声をかけてくれる子が何人もいました。これまで続けてくださったお母さん方への、子どもの、心からの言葉 だと思います。(感激!)

(以上。当日の記録そのままに)


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2001年1月28日の記録でした。
読み返してみて、とても恵まれたデビューだったと思いました。とても豊かな体験ができたから、続けて来れたのかもしれませんね。この日を、私の記念日として刻みたいとおもいます。あれから11年近く読みがたり活動を続けてきたのだぁ。良く続いたとも、逆にまだまだ11年とも思いますが、10年以上続けてきたからこそ見える世界もあります。続けるって大事!続けて来たから、一層実感しています。
それにしても、記録を続けるべきだったな〜!反省反省。幼稚園時代の読みがたり記録が曖昧なのです。当時は記録の意味も理解していなかったけど、惜しい事をしたものです。それに、小学校での活動はしっかりメモしてあるのですが、また最近はブログに残すからといい加減になってるなぁ。手書きの記録ならではの良さがあるものですね。
記録・・・方法はともあれ、大切にしましょ







my02_ehon_wo_kakomou at 14:30│Comments(2)TrackBack(0) New!  絵本と私と 

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この記事へのコメント

1. Posted by あっきー   December 01, 2012 22:12
初心は、忘れてはいけないですね。
まいあさんのデビュー、素敵。
様子が浮かんできます。
たくさんよんであげたいなと思います。
手書きのノート、宝物ですね。毎日、大切に生きなくちゃなあと、思いました。
2. Posted by まいあ   December 04, 2012 09:42
あっきー、ありがとー♡
そんなに褒めていただけるものでもないのよ。
ただただ必死だったのよ。汗は噴き出す、手は震える、声も震えそうな、半端じゃないキンチョーの体験でした。

それでも、振り返ればよい思い出です。
がんばったね、私。ちょっと自分を褒めたりなんかして・・・

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