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March 22, 2012

花咲か爺

2012年3月22日(木)10:30〜12:30

今日の勉強会のテーマは「花咲か爺」。
子どもたちに昔話を届けるための準備として学ぶ会。どんな絵本・語りで届けたら良いかを、互いに読み、読んでもらって、学びあう会です。


 花咲か爺 

はなさか・たんぽぽの会



読み語り

ずいぶんと沢山出版されているものですね。これでも、ほんのほんの一部です。
実際に読んでみた本を記録しておくことにします。(順不同・内容の検討はしていません。)

はなさかじい (日本むかし話)はなさかじい (日本むかし話)
著者:松谷 みよ子
販売元:フレーベル館
(2002-11)






はなさかじい (松谷みよ子むかしむかし)はなさかじい (松谷みよ子むかしむかし)
著者:松谷 みよ子
販売元:童心社
(2008-02)



はなさかじい (てのひらむかしばなし)はなさかじい (てのひらむかしばなし)
著者:長谷川 摂子
販売元:岩波書店
(2008-11-06)




花さかじい花さかじい
著者:椿原 菜々子
販売元:童話館出版
(2011-04)






はなさかじいさん―日本昔話より (日本むかしばなしライブラリー)はなさかじいさん
著者:武鹿 悦子
販売元:フレーベル館
(1998-03)






花咲かじい (語りつぎたい日本の昔話)花咲かじい (語りつぎたい日本の昔話)
著者:篠 崎三朗
販売元:小峰書店
(2011-02)






はなさかじいさん (たのしいしかけえほん)はなさかじいさん (たのしいしかけえほん)
著者:舟崎 克彦
販売元:金の星社
(1998-03)






(画像なし)はなさかじい
 大川 悦生/文 石倉 欣二/絵 (メイト月刊絵本)


類話「雁とり爺」より一冊紹介
そばがらじさまとまめじさま―日本の昔話 (こどものとも絵本)そばがらじさまとまめじさま
著者:小林 輝子
販売元:福音館書店
(2008-10-15)




 小松崎先生のコメント
  •  「花咲か爺」は、室町時代から江戸時代にかけて作られた話と言われています。「雁とり爺」の方が誕生は古い。

  •  話は、犬が飼われるようになった経緯が面白い。(川上から流れてくるもの、川に仕掛けた「どっこ」などにかかるもの、願掛けしていて出会うもの、他)また、犬が「○○食べれば○○だけ」大きくなるという表現も面白い。

  •  犬には、白い米を食べさせることが多いから、白い米を食べられる環境の家で育てられたということだろう。(山口県に伝わる「三年寝太郎」も同様の環境)

  •  「花咲か爺」は、隣の爺型の代表的なものとして出版数も多いのだろうが、個人的には読みたい類いの話ではありません。

覚え書き

 私が今回の学びで出会って、読み語りたいと思った一冊はこれ。
 花さかじい
 花さかじい

 文を書かれた椿原菜々子さん、初めてお名前を知りました。一度目に読んでみた時は、少々くどい気もしたのですが、さにあらず。絵本だからと絵にたよりすぎず、原話を生かした文章に好感が持てます。

 解説(あとがき)に書かれている内容が、「花咲か爺」を理解する助けになるので、メモしておきたいと思います。(勝手ながら抜粋して記載します。)


椿原菜々子/文 解説:愛しの『花さか じい』より 抜粋

 『花さか じい』の昔話は各地に分布していて、地方によっては『犬(子)むかし』と伝えられています。
 この話は「隣のじいさま型」になります。正直で心やさしいじいさまが、その徳によって恵みを得ます。それを見た、浴深くていじわるな隣のじいさまが、自分も恵みを得ようと、同じことを真似して、失敗し、罰をうけるというものです。

◆川上から流れてくる香箱◆
 お話の出だしから神秘的です。川上から赤い香箱が流れてきて、白い子犬が入っています。
 川は、山の深くに源流を持ちます。私たちの祖先にとって、山の深くは、人間の力の及ばない「何者か」が棲む異界でした。そうやって、異界を畏怖し、神聖なものとして、信仰の対象にしたのです。そうすることで人間の里の生活に安定がもたらされ、災厄がさけられることを願ってきたのです。

◆犬と神性◆
 白い子犬とはなんでしょう。(文献によれば)「人間生活と深く関わってきた犬。幸福な生活を約束する神の使いと信じられてきた…」「特に白い犬は霊犬とされ…」とある。この犬は異界からの使者として、おのずと神性を帯びているのでしょう。『花さか じい』が、地方によって『犬(子)むかし』と伝えられているのは、その地方の人々が、犬の神性に関心の中心を寄せていたからだと思われます。
 子犬は、その霊的な力によって、下のじいさまに宝物を授けます。
 墓に松の苗を植えると、大きな松の木に育ちます。松は「不変、長寿の象徴」・・・これは、犬の松への転生。じいさまとばあさまが毎日墓参りをしていると、白い鳥が「マツノキキッテ ウスツクレ」と鳴きます。鳥は山に棲んで、どこへでも、山の奥深くの異界とも、自由に行き来ができる生き物です。この鳥も異界からの使者なのでしょう。その声に導かれて臼をつくり、餅をつきます。すると小判が・・・犬の二度目の転生による恵みです。

◆灰◆
 子犬は、灰へと三度目の転生をします。
 形あるものが燃えて灰になる・・・灰は死や消滅のイメージにつながると思われます。
 一方で、灰は作物の肥料になります。また、作物のアクをぬく、麻糸を白くさらす、などの働きもします。灰は生命の変容を助けたり、新しい生命の出現を助けたりするものでもあるようです。神性を帯びる子犬が転生した灰であれば、犬の霊力の恵みを受ける下のじいさまは、枯れ木に花を咲かせることもできるでしょう。



 今日も沢山の本を読んでもらいました。事前にも古い書籍をひもといて読んだりしましたが、まだまだ勉強不足で頭の中が取散らかっております 面白さと難しさを同時に感じています。
 「花咲か爺」は、冒頭の川上から流れくる場面は「桃太郎」とも重なって見えてきます。いずれも冒頭場面は好きですが、結末への流れが納得できずにいるところ。もっと調べてみないといけません。でも、どの本を手にとれば答えといえるのか、それもまた疑問だったりして あぁ〜、わからない。といいながら、のめりこんでおりまする〜







my02_ehon_wo_kakomou at 20:26│Comments(4)TrackBack(0) 勉強中です | この本だいすきの会

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この記事へのコメント

1. Posted by マーガレット   March 25, 2012 08:30
最近またまた昔話がたくさん出版されてますね。
とても勉強になりました。ありがとうございます。
2. Posted by まいあ   March 26, 2012 12:21
勉強になるだなんて・・・恐縮です。
ご覧いただけて光栄です〜
3. Posted by リーフ   April 11, 2012 10:32
面白いです!!
「はなさかじじい」が私の中では
一番なじみのある呼び名・・・

勝手にそう名付けたか!?
4. Posted by まいあ   April 19, 2012 08:52
面白い!?
ありがとう。
最近すっかりブログをさぼってしまったけれど
また頑張るねっ

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