November 12, 2011
II支部例会記録 2011年11月 昔話・山姥の話
2011年11月12日(土)10:00~12:00
この本だいすきの会・II支部11月例会 (通算17回)
この本だいすきの会・II支部11月例会 (通算17回)
今後の昔話研究では、より実践に役立つ話を取り上げていきたいと思います。まずは、山姥の登場する話に注目してみましょう。今回は、山姥の登場する話を持ち寄りました。
山姥(やまんば)の登場する昔話
山姥の話を聞こう
道代さんの語りで、山姥の話を楽しみました
語りのプログラム
『三まいのおふだ』(「日本昔話百選」より)
詩4編(「のはらうた」より)
『やまんばのにしき』(絵本「やまんばのにしき」より)
山姥の話いろいろ
●三枚のお札
●やまんばのにしき(ちょうふくやまのやまんば)
●牛方と山姥(馬方と山姥)
●米福と粟福(糠福米福)(紅皿欠皿)
●天道さん金の鎖(天のかみさま金んつなください)
●食わず女房
●なら梨とり(やまなしとり)
●さとりの化の物
●三人兄弟
山姥とは?
そもそも山姥(やまうば)って何でしょう?
『妖怪図鑑』(童心社)によれば、「山にすむ妖怪で、山母とかやまんばともよばれている。耳までさけた大きな口と、ギラギラひかる目をしたおばあさんで、白い髪を長くたらしている。人をとって食うという。」「山姥は親切にすると、人々にゆたかな富をもたらすが、そうでないと、わざわいをもたらすと信じられている。」
小松崎先生のコメント
●ちょうふく山の山姥
かつて大川悦生から声がかかり、現場(小学校)で原稿を読み、子どもの反応を本づくりに反映していたが、『やまんばのにしき』は子どもにスーッと入っていく話だった。『秋田むがしこ』の「ちょうふく山の山姥」からの再話。
文中に、「空はカリッと晴れ カアカアした月空」という実にいい表現がでてくるが、原話通りだそうです。
●三枚のお札
厠のどこにお札を貼るか?どどべら(混ぜ棒のこと)に貼るんです。
山姥が餅好きな様子もでてきます。
●牛方山姥
「牛方」と「馬方」は同じ話。
西と東いずれで語られたかで違います。
今の運送屋さんのことですね。海の幸を運ぶ人のことです。
●(一話、読み語りしていただきました)
松谷 みよ子/再話
太田 大八/絵
ほるぷ出版発行
●山姥の出てくる話を学ぶのに役立つ本紹介。
『魔女と魔法 (民話の手帖)』
『日本昔話大成〈第6巻〉本格昔話 』
●昔話について、これだけは覚えておきましょう!
民話と昔話は混同されることが多いですが、間違いです。
「神話」
「昔話」
「伝説」
「世間話」
これら全てをひっくるめて「民間説話」(=民話)と言います。
つまり民話のひとつが昔話。
さらに昔話は大きく3つに分けることができます。
①動物昔話、②本格昔話、③笑い話です。
山姥の話は、②に分類されます。
今後の予定
例会の予定
2011年12月10日(土)実践報告
2012年1月14日(土)昔話「三枚のお札」
その他
こども会からお話会の依頼がありました。
平日の昼間、012歳児の集まりでお話をして欲しいとのこと。
初回は、12月20日です
有志でお引き受けすることになりました