浜田桂子さんの講演会があります♪I小学童 お話会

October 22, 2011

浜田桂子さん @ひがし東京

2011年10月22日(土)

ひがし東京・この本だいすきの会主催
『第10回 ひがし東京・子どもの本と文化の集い』 

 
 ひがし東京・この本だいすきの会主催の集いは、オープニングに小学生の発表、参加者全員で童謡を歌うことが恒例になっています。今回は、『中野七頭舞(なかのななずまい)』を舞ってくれました。私、初めて見ました…子どもたちの統率のとれた舞に、ちょっと感激童謡は、秋らしい『とんぼのめがね』『もみじ』を歌いました

 次いで、ひがし東京代表の中村美智子先生のご挨拶。第10回を迎えるに、これまでにお招きした作家さんの名を挙げられ、『皆さんに励まされたり元気をもらったりしてきた』と話されました。 ちなみに、順に挙げてみますと、①後藤竜二さん②さとうわきこさん③宮川ひろさん④田島征三さん⑤きたやまようこさん⑥小林豊さん⑦山口節子さん⑧長谷川知子さん⑨とよたかずひこさん…私もできるかぎり参加してきました。振り返ってみると、皆さんのお話が心の糧や支えになっていることを感じます。

 この本だいすきの会代表の小松崎進先生は、『私たちが一番心配していることは何でしょう?』と話しはじめられ、言葉がけの大切さについて教えて下さいました。(人が話すのが言葉なら、考えるのも言葉です。家庭で、学校で言葉を交わさない結果、中高生にもなると言葉を失ってしまう。)言葉がけの一つの方法が、「本を読む(読みがたる)」ということ…この運動のために、この本だいすきの会が生まれ、来年で30年になります。
 小松崎先生は、数多く出版される絵本には「一過性」のものが多すぎる、とおっしゃいます。一過性のものも必要だが、「永遠性」とでも呼ぶような長年読み継がれる本を読んで欲しい、と話されました。


記念講演 絵本作家 浜田 桂子さん

 1947年埼玉県川口市生まれ。桑沢デザイン研究所卒業。田中一光デザイン室勤務の後、子どもの本の仕事を始める。日本児童出版美術家連盟会員。

  
『絵本の子ども 地球の子ども』をテーマに、ご自身の作品になぞらえて話してくださいました。

あやちゃんのうまれたひ (こどものとも傑作集)
あやちゃんのうまれたひ (こどものとも傑作集)
 1984年に出版され、今年で27歳になるこの絵本が、浜田桂子さんの一冊目の絵本。
 浜田さんは子ども時代に二親を病気で亡くされたことから、命のはかなさが身に染み、命への不信感さえ持っていたとか。ところが、ご自身の出産を機に一転!『命はつながっている』ことが実感としてあったそうです。人間一人が生まれてくるのは奇跡!だから差別されたり貶められることがあってはならないと。一つの命の重さを伝えたかった本だと語られました。
 浜田さんは、幼少の頃から絵本を描く人になりたいと憧れていました。ところが子育てをしながら描くのは大変なこと…。しかし、描いた作品につき、とある男性作家の酷評をうけたことで、「私はお母さんなのだから、母ならではの視点でいこう」と気づき、育児に没頭しようと思ったそうです。それが、いずれ子どもたちに発信するときの妨げになるはずはないからと。いざ出版にこぎつけても、作家仲間の批判にあったそうですが、聞き手の子どもたちに支持されて、これまで読み継がれてきたのです。

 
てとてとてとて
てとてとてとて
 この本も、命の重さを伝えたかった本の一つ。
 『手』って不思議・・・道具であり、摩ったり握るだけで伝わり、スポーツやイベントの前には皆で重ね、拍手すれば楽器のように様々な音も出す・・・『手』は人の命そのものなのじゃないか?という思いで作られた本。
 ラストページの「もしかしたら手は心が出たり入ったりするところかもしれない』は一番苦心もしたし、浜田さんが言いたかったことでもあります。


さっちゃんとなっちゃん (教育画劇みんなのえほん)
さっちゃんとなっちゃん 
 大人が介在しない子どもだけの世界を書きたくなり作った本。
 見るからに違うキャラの二人だけれど仲良し。仲良しってなんだろう?自分の知らない世界を持っている人といると、違う世界へ行けるもの。だから、ありのままでいいんだよ、という思いで書いた本。二人は違うことだらけだけど、ラストの「片付けキライ」なことは同じ…このラストは初めから決まっていたそうですよ。


ぼくのかわいくないいもうと (絵本のおもちゃばこ)
ぼくのかわいくないいもうと
 文は一つのことしか表わせないが、画家は絵にいろんな情報を盛り込んでいるもの。この本では、初めて文字を視覚化。妹のまほちゃんの言葉は、すべて書き文字にすることで、語り口までもが伝わるようです。


へいわって どんなこと? (日・中・韓 平和絵本)
へいわって どんなこと? (日・中・韓 平和絵本)
 日本の作家4人のよびかけでスタートした「日・中・韓平和絵本」の企画ですが、まだ戦争のわだかまが残る三国が、共に出版するのが困難なことはわかっていたこと。たとえ絵本の形をなさなくてもその過程に意味があるのではないかと、まずは一歩を踏み出そうということで始められたそうです。
 本にするのは、議論を交わすということだったし、全員にとってはじめてのことであり、スリリングなことだった。ただ、「子どもにいいものを届けるんだ」ということだけを目指していらしたそうです。

 そして絵本になったこの本を、浜田桂子さんご自身が読み語りしてくださいました。

 声を発することは、生きている命そのもの。
 生の声で、子どもに本を読んであげるのは素敵なこと。
 沢山の言葉をかけ
 沢山の本を読んでほしいと思います。

 と、講演を締めくくられました。

 浜田桂子さんは、終始とても穏やかな語り口で、言葉を選んで丁寧に話して下さいました キューバのハバナ、中国の上海、北朝鮮ピョンヤンなど、海外で、現地の子どもたちに本を読んだこと、その時の様子なども聞くことが出来ました。今は韓国での絵本出版が活況だそうで、浜田さんの絵本も翻訳出版されています。まだまだ活動の場を広げていかれそうな予感がしました



 




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