123I小・学童B お話会

February 26, 2011

小松崎進先生@子どもの本の原っぱ

「子どもの本が好きな人、この指と~まれ!」
少人数で、作家や画家のお話をじっくりお聞きしようと
「子どもの本の原っぱ」を始めたのは2001年の12月でした。
「原っぱ」は、その後ますますにぎやかに、
なごやかに、しかも豊かに育ってきました。
好評の第8期に続き、第9期を企画いたしました。
みなさんお声をかけ合って、「原っぱ」に遊びに来てください。 (案内チラシより)

第9期は、 
Today 
2月26日(土)『子どもはみんなおはなしがすき』
         この本だいすきの会代表 小松崎 進 さん

3月19日(土)『子どもと楽しむ絵本浴』
         絵本研究者・この本だいすきの会事務局員 大西 紀子 さん

今日は、小松崎進先生です。 (先生のお言葉は、青字で記録します )

1.いっしょに遊びましょう

遊びましょうか。
 朝ごはんは、何を食べましたか?ごはん?パン? 
 ごはんの人・・・?(挙手)
 パンの人・・・?(挙手)
 あぁ、半々ぐらいですねぇ。
  
 今度は難しいですよ。料理によっても違うんですが、
 じゃがいもとさつまいも、どっちが好きですか?
 じゃがいもの人・・・?
 さつまいもの人・・・?

こんな導入のあとに、
ジョン・バーニンガム/作  まつかわ まゆみ/訳  (評論社)

参加者一人一人答えを尋ね、全員が答えた後は挙手で惹きつける先生。
クモのシチューの場面では、「ほら、あの黒と黄のだんだら模様のね」とか、
お化け屋敷に泊まる場面では、「食べられるのは嫌で、貰うのは2万円がいいんですよね。」
いつの間にか真剣に考えたり、皆で一緒に笑ったりしていました。

しりとりをしましょう。
中村 翔子/文  はた こうしろう/絵  (鈴木出版)

まずは表紙の絵でしりとり。
ページを開いて、お話しに出てくるものも想像させながら進みます。
「裏表紙まで、お話しになっているんですね。」
そこには、おうさまの大好きなプリンの絵
お話しの中では食べさせてもらえなかったけれど、ちゃんと食べられた証が


子どもは、言葉遊びが大好きです。 
松岡 享子/文 長 新太/絵 (福音館書店)

私が子どものころ、
♪あなたと呼べ~ば あなたと応える~♪
と歌っていたら、先生に「そんな歌歌うんじゃない!」と怒られてね、
♪ばべよとたなあ るえたことたなあ~♪
と、逆さ言葉で歌っていたら、気づかれなかったんですよねぇ。

2.子どもは おはなしが大好き

子どもは、おはなしが好きですね。
「ねぇ、先生も子どもの時、子どもだったの?」「そうだよ」
すろと、「じゃ、そのころのお話して!」
何回も何回もせがむんですよねぇ・・・
  ●雨戸を繰るお手伝いをする時に、お母さんから聞いたおはなし。
  ●「おじまや」にお酒を買いにいくおはなし。

子どもは、昔話が好きです。
 v先生の語りで、
  ●すずめとつばめ 
  ●鳥のみ爺
この語りの後で集団遊びをするんです。
  ●なかむらくみこさんの作文を紹介。
   「2年間で一番楽しかったのは、○○ちゃんと○○ちゃんと・・(クラス全員の名前)・・・
   ゴム縄をしたことです。」
  ●じゃんけんだけで、遊ぶ子がいる。
そして、外で遊んで教室に帰ってくると、本が待っている。この繰り返し。

1年生に読みました。(江東区のある小学校にて)
導入をします。
「カラスってなんて鳴きますか?」
カーカーという答えの子もいれば、家の近くのカラスはアーアーって鳴くよ、という子もいます。
日本は、様子や泣き声をあらわす擬態語が豊かな国なんですね。
「犬がビョッてないた」という子もいました。

コンテ/文  バートレット/絵  たなか あきこ/訳 (徳間書店)

こすずめのぼうけん(こどものとも絵本)
こすずめのぼうけん
 
エインズワース/作  石井 桃子/訳  堀内 誠一/画 (福音館書店)

作者の名前は、必ず教えましょう。
興味を持つと、その作者の本を手に取るようになります。

ある男の子が、「明日も来るよね?」すると女の子が「来るさあ。」・・・
「来れたらね。」と答えたけれど、うれしかったなぁ。子どもたちは、待っているんですね。

6年生に読みました。(3クラス中1クラスが荒れているという)
担任の先生が、どうしても来てくださいというんです。
「なんでも、本を読むと落ち着くそうだから」と。
本来、担任の先生が読むべきなんですよ。でも、行って来ました。

導入では、「3びきの子ぶたの話知っていますか?
1番目の子ぶたは、何で家を作ったんですか?」・・・「ワラ」って答えますね。
「2番目は?」・・・「木!」・・・「ちょっと待って、何で作ったかって聞いてないよ、
男ですか?女ですか?」・・・・そうすると黙っちゃってね・・・そこで、読むのが
3びきのかわいいオオカミ
3びきのかわいいオオカミ
ユージーン・トリビザス/文  ヘレン・オクセンバリー/絵  こだま ともこ/訳 (冨山房)

和田 誠/文  村上 康成/絵 (偕成社)

うごいちゃだめ!
うごいちゃだめ!
エリカ・シルヴァマン/文  S.D.シンドラー/絵  せな あいこ/訳 (アスラン書房)

葛飾区のある小学校でも、同じ3冊を読みました。
授業放棄していて、クラスの半分が背を向けて座っているんです。
ところが、3冊読み終えたら、「あぁ、面白かった~!」って・・・
子どもは本が好きなんですよ。それに応えてあげなくちゃ。
私は、ひざに抱っこをして読んでいましたが、
ひざの上の子は、自分のためだけに読んでもらっている気分だと言います。
  ●哲也くんと『三びきのやぎのがらがらどん 』の話

子ども(幼児~小学中学年まで)が喜ぶお話しの3つの条件は
①同じ場面が繰り返されること
②擬音語・擬態語が程よく入っていること
③「あぁ、よかった」と納得のいく結末であること

3.読みがたり(読みきかせ)で育つもの
  先生の教え子さんとのエピソードをお話ししてくださいました。
  ●健次くんと『かたあしだちょうのエルフ  
  ●たかこちゃんと『しずかなおはなし  
  ●美智子ちゃんと『100万回生きたねこ  
お話しに登場するのは、猿、豚、鳥などだが、人間と考えていい。
愛の強さ、やさしさ、こういう生き方っていいんだなぁ、と教えてくれる。
これを、文学的人間認識といいます。
社会認識できる本は、『汽笛  』『ぼくがラーメンたべてるとき 』などです。



ここまでで、時間切れとなりました・・・残念  
また次の機会を楽しみに待つことにいたします

今日の小松崎先生は、
新品ピッカピカの、今までより二周りも大きいキャリーバッグを引きながら、
さらに、肩には重いリュックサックも背負って、
ご自宅から会場まで歩いていらしたのだそうです・・・50分も

会場到着後は休憩もなさらず、
2時間も立ちっぱなしで、講演なさったのですよ~

あの体力はどこからくるのでしょうか驚異的です

それに、先生のお声は張りがあって若々しくて、
会場の一番後ろにいても、心に直接響いてくるようでした


さて、原っぱのあとは『庄内』で懇親会です    
その席でも、
H口さんが「本を読むことは、その子に寄り添うということですね。」
E川先生は「小松崎先生は、子どもを開発しているんだね。
        心を耕しているんだよ!」と・・・・

おふたりの言葉に感じ入っておりました。
そして、少々酔いました
お酒に酔い、お言葉に酔って、いい気分でございます



                                     (2011/3/7 記録) 
   


my02_ehon_wo_kakomou at 23:30│Comments(1)TrackBack(0) 講演会記録 | この本だいすきの会

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この記事へのコメント

1. Posted by あっきー   March 10, 2011 06:01
先生のお言葉そのままだと、その時の感じがリアルに思い出せます!!
そうそう、そうでしたね。よいお話しばかりで、ウルウルしました。

庄内でE川先生とH口さんの会話は、私も感動しました。
携帯にあわててメモしたほど。
交流会、参加してよかったです。E川さんのお人柄にふれ、さらにファンになりました。
次回のはらっぱは、残念ながら参加できず、またお話しきかせてください。

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