小澤俊夫先生講演会II支部例会記録 2011年2月②実践報告

February 12, 2011

II支部例会記録 2011年2月①昔話研究


II支部例会 2011年2月(通算10回)

2月12日(土)
天気予報を見てはため息をつき、例会が成立しないことも覚悟していました。
だって、大雪になる予報だったですし、実際昨日から雪が降っていましたもの
しかし、取り越し苦労でしたね!積もることなく消えていきました・・・ホッ

小松崎先生も足を運んでだくさいましたし、
初参加の方も2名お迎えしての例会となりました

今月のテーマは2つ。『はなさかじい』と『実践報告』です

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

昔ばなし研究『はなさかじい』 第二回

1月例会から引き続き、昔ばなし『はなさかじい』をとりあげました。
まずは、1月例会の復習。(内容はコチラをご覧ください
続いて、新たな発見を発表したり、先月残した疑問について考察を述べたりしました。

新たに持ち寄られた資料

 花咲爺 (新・講談社の絵本)  nekosya39-img600x450-12955147417fjwxq98193(参考画像・「日本の民話3」世界文化社)


茶の湯になぞらえて考察してみると茶道の先生・Hさんの考察より)

●川に流れてくる「香箱」とは、お香をいれる箱のこと。
 茶道で使うお香もお茶そのものも、高貴な方のもので、
 庶民の手には入らないもの。
 同様に「桃」や「柿」などの甘い果物も、特別なものであり、
 庶民の生活の中に無い、高貴なものを象徴しているのだろう。

●「柳」「松」の木は、共に生命力の象徴と言える。
 「柳」は、枝を挿せばすぐに芽を出す。
 また、よくしなって折れることがない。
 「松」は常緑。松竹梅の言葉にもある通り祝い事に使われる。
 その葉は、葉のつきかたが末広がりである。
 これらの木の特徴から、生命力の象徴として登場しているのではないか。
 
 今でも、京都では正月の茶事では、床に柳の枝を飾る。
 また、お弔いの際に、棺のなかに松を入れる風習もあった。
 遺影の両脇にも、松を御供えしている。
 「亡くなっても消えないよ」という意味を持っているのだろう。

●「灰」は茶人の命!
 良い灰を作るには日々の手入れが大切であり、茶人の格を左右するもの。
 「灰」は燃え尽きたものの形ではなく、日々の積み重ねが、結果「灰」になるのです。
 積み重ねたものがいいと、いい灰になるのです。

●いずれも、身の回りにあるもの全てに神がやどると考える、
 日本人ならではの考え方だと思いました。

 
火種をもらいにくる隣のおばあさん・・・「火っこたもれ」
●『日本の民話3 東北地方Ⅱ』(世界文化社発行) 解説より
 火を守るのが、女の人の大事な仕事である。
 二人のお婆さんは、「生活のきちんとしている人」と「だらしない人」の対比。

●火種を絶やすなど、主婦失格ということ。
 
♪うらのはたけでポチがなく・・・『花咲爺』の歌
明治34年(1901年)6月23日 『幼年唱歌 初級 下巻』に発表される、
日本の歌の中に新しい「言文一致唱歌」の考えを持ち込んだ田村虎蔵の代表的作品。
作詞・石原和三郎(いしはらわさぶろう
作曲・田村虎蔵(たむらとらぞう)

●なぜ「ポチ」なのか?研究した作品の中に出てきた名は「しろ」だけ。
 語り継がれてきた話は歴史が古いもの。
 しかし、歌が発表されたのは明治34年であり、歴史的には新しい。
 時代背景にあわせて、歌のために「ポチ」の名がついたのではないか?

●英語のspotty(まだらな)から変化したものと考えられる。

●英語が日本に入ってきたからできた名前。西洋かぶれと言える。

類話『雁取り爺』
『日本昔話大成』(角川書店発行)より、雁取り爺を紹介。
●話の成り立ちや流れは、花咲爺と概ね同じ。読み比べると面白い。

●隣の爺型の話には「舌切りすずめ」などもある。(例会の様子はコチラをご覧ください
 「とりのみじい」は面白いので、覚えて語るといいですよ!


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

今回の「花咲爺」はここまで。
Hさんの茶道を背景にした考察には一同納得
小さな疑問のひとつひとつが解消され、ストンと腑に落ちていくかんじでした。
日本の昔話は、日本の文化そのものなのだと、改めて感じておりました。

Yさんから「せっかく昔話を学んでいるのだから語りもやりましょう!」と提案がありました
そう、短くてもいいから語れるようになるのは、私達のテーマの一つですものね
また、沢山のお話しを「耳から学ぶ」ことが大事だとも教えてくれました。
そこで、早速来月は、Yさんの語りを一つ聞かせていただくことになりました
皆様、どうぞお楽しみに~

来月、3月例会日程は3月12日(土)
テーマは、昔話より『さるかに』です

本日2つ目のテーマ『実践報告』は、
      記事タイトル「II支部例会報告 2011年2月 ②実践報告」に続きます

 





my02_ehon_wo_kakomou at 23:30│Comments(0)TrackBack(0) 支部の皆様へ | この本だいすきの会

トラックバックURL

コメントする

名前
 
  絵文字
 
 
小澤俊夫先生講演会II支部例会記録 2011年2月②実践報告