高学年向きの絵本I小・学童B お話会

January 22, 2011

江川多喜雄先生@子どもの本の原っぱ


「子どもの本が好きな人、この指と~まれ!」
少人数で、作家や画家のお話をじっくりお聞きしようと
「子どもの本の原っぱ」を始めたのは2001年の12月でした。
「原っぱ」は、その後ますますにぎやかに、
なごやかに、しかも豊かに育ってきました。
好評の第8期に続き、第9期を企画いたしました。
みなさんお声をかけ合って、「原っぱ」に遊びに来てください。
(案内チラシより)

第9期は、
1月22日(土)『子どもの生活に自然を!』
         自然科学教育研究者 江川 多喜雄 さん

2月26日(土)『子どもはみんなおはなしがすき』
         この本だいすきの会代表 小松崎 進 さん

3月19日(土)『子どもと楽しむ絵本浴』
         絵本研究者・この本だいすきの会事務局員 大西 紀子 さん

以上の3回です。どの回も楽しみ~

今日は、江川多喜雄先生。
2009年末の、この本だいすきの会・年の暮れ集会での講演でもお話しをうかがいました。


その節は、「マグロをそだてる」についてのお話が中心でしたが、
自然についてのお話が盛りだくさんで、楽しかったのを覚えています。
お話しを聞いた後は、葉の形一つ一つ、
花の一つ一つ、その造りまでが気になって、
雄花と雌花の違いを見つけたり、香りをかいでみたり、写真におさめたり、
生活までが豊かになった思いがしたものです。


さて、今日のお話は
自然科学教育研究者として実践されていること、
子どもへの思い、
教育のアイデアなど・・・

江川先生

小学2年生・生活科「音作り」
 音の教育は、今のカリキュラムには無くなっている。
 しかし、音の伝わり方や、耳の仕組みくらいは知らないといけないこと。
 生活科に組み入れて音作りをしているが、
 皆でやっていると、面白いものができるもの。

子どもたちを下宿人にするな!
 学校⇒塾⇒夕食⇒寝る・・・起きたら学校⇒
 この繰り返しでは、子どもは下宿人同然です。
 寄り道したり、外に出て行ったりして、
 自然とふれあわなければ、子どもたちの感性が育ちません!
 幼少期にこそ、子どもに自然を!

 また、下宿人状態の子どもたちは、群れになって遊ぶことができません。
 「子どもたちは、失業している」といった人がいますが、
 子どもにとっての仕事=遊びを失っているのです。
 自然の中での遊びは大切ですよ。
 ノーベル賞を取っている人たちをみてごらんなさい。
 子どものころ虫と夢中になって遊んだ人たちが、大人になって賞とっているんですよ。

家庭では、子どもに家での仕事を与えよう!
 家での仕事をすることで、自分も役立つと感じることが出来るものです。
 家庭の役割は、子どもがリラックスできる居場所であるものだが、
 子どもが、自分も役に立つと感じることは、
 子どもが一人で生きていける力をつけることです。
 何かやって生きていければいいと思います。

 本来、学習は学校でやり、家では家の仕事をし、
 あとは汗かいて遊んでいればイイと思っています。
 
虫や植物を探し、遊ぶと、強い子・やさしい子になる!
 今の公園は大人向けに整備されてしまい、子どもの公園じゃなくなってしまった。
 虫や植物を発見し、家に持ち帰り、最後まで面倒をみせることも大事。
 子どもが1匹虫を持ち帰ったところで、自然破壊にはなりませんよ!
 きっちり飼って、面倒をみることで、強い子・やさしい子になるんです!

教室での実践から生まれた本

 

 『ぼくらはむしさがしたんていだん』(かがく みてみよう やってみよう)
 江川 多喜雄/作 高橋 透/絵  (童心社 絶版)


 

 『みつけたみつけた タネいっぱい』(かがく みてみよう やってみよう)
 江川 多喜雄/作  かみや しん/絵 (童心社 絶版)


 

 『みんなのくうき』(かがく みてみよう やってみよう)
 江川 多喜雄/作  やべ みつのり/絵 (童心社 絶版)

 2年生の教室での「隠れた空気さがし」の実践から生まれた本。
 朝、教卓に水を張った水槽を用意しておく。
 すると、隠れた空気を持ってきた子が、水槽に入れてみる。
 そこで泡がでれば、空気があるということ・・・
 ある日、土を持ってきた子がいた!入れたら泡がぶくぶくと出て・・・
 「あ、だから虫がいるんだ!」と気づくわけです。

自然を手づかみにさせろ!
 つかんでいけないのは、塗りたてのペンキと燃え盛る火。
 それさえも、時にはつかんでみなければわからない。
 (童心社「母のひろば」に寄せられた新川さんの記事より)

子どもの観察の段階
 小学1年~3年まで、自然の記録をしていた。
 はじめは、子どもが言葉にしたものを書きとめ、
 次第に、自分達の言葉で書き、
 やがてスケッチするようになる。
 スケッチに上手いも下手もなく、何に注目していたのか、
 なにを発見したのかが一目瞭然になる。これがイイ。

 3年生になると、自分で組み立てて記録できるようになり、
 4年生になれば、理屈がわかり理論的に記録するようになります。

小学校理科「身近な自然の観察」
 小学校理科「身近な自然の観察」
 江川 多喜雄/著 (子どもの未来社)


自然の中へ子どもをいざなううちに、自分も好きになってしまった。
 夏休みになれば、子ども達から「自然観察はがき」が届いた。
 その返事を書くために、いつも葉書をポケットにしのばせ、スケッチしていた。
 そうして子どもを自然の中にいざなううちに、自分も好きになってしまった。
 
 今では、カメラを持って、せっせと自然観察に出かけていきます。
 奥さんとの散歩中にも足をとめて、道端の自然を観察しています。
 足を止め、5分10分と時間をかけて待たないと、見られないものもの。
 相手は自然ですからね。
 お母さん達も、自転車でぴゅーっと行ってしまわないでほしいですね~

 
 江川多喜雄の「花と実(たね)カレンダー」2011
 
レイチェル・カーソン「センス・オブ・ワンダー」の世界観に共感
 センス・オブ・ワンダー

 ご自身の著作の紹介も・・・
 見つける・つくる生活科〈1〉1年の指導計画と実践  校庭の科学 生きもの観察ランド―四季の草花・虫、さがしてみよう、調べてみよう (遊ブックス)  植物にもへそがある!? (植物のふしぎシリーズ)


自分で考えて、自分で行動する子どもになってほしい!
 この言葉で最後をしめくくられました。


講演会のあとは、先生と参加者の交流会
 お酒を飲みながら、おしゃべりしたり質問したり、楽しい時間を過ごしました。
 「先生と一緒にフィールドワークに出かけたい!」という話しも!!!
 私にとっても、2009年の年の暮れ集会以来の念願なのです
 近いうちに実現することを願いつつ・・・


my02_ehon_wo_kakomou at 23:30│Comments(1)TrackBack(0) 講演会記録 | この本だいすきの会

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この記事へのコメント

1. Posted by あっきー   February 02, 2011 08:27
すごくよくまとまっていて、あぁ、そうだったとなっとく!ありがとうございます。
楽しい会でしたね。
でも中々、実践が難しい部分もありますができることから、少しずつやっていこうと思いましたよ!

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